秋田の夜空を鮮やかに彩るのは、大曲だけじゃなかった。圧巻、秋田の花火。(秋田)

秋田の花火といえば、花火の聖地といわれる「大曲」。
だけど、それだけじゃない。大文字と花火が競演する「大館」。
音と光のコラボが新しい「にかほ」。なぜかほっこり楽しい「千秋」。
大小個性豊かな花火が生み出す風情や鼓動を感じたくて、
秋田の熱い夏夜を訪れた。

大曲に住む人々に聞いた鑑賞の心得、
まばたき禁止!

大曲の花火は、ただの花火大会ではない。「全国花火競技大会」であり、花火通から圧倒的に支持されている大会である。それだけに、市民が花火にかける情熱も尋常ではない。大会当日、大曲の人口が約20倍になるというが、これは市民が親戚・友人をもてなすからともいわれる。名物の大会提供花火は怒濤のように咲き乱れ、中には、感動のあまり涙する人も。「若手の花火師たちが1年かけて、この日のために作った花火。まばたきするのももったいない」。そんなふうに、地元の方が話してくれた。

日本一の火文字と花火の競演。
「大館大文字まつり」。

大館市の夏の風物詩である「大文字まつり」。大館市の東にある鳳凰山に「大」の火文字が浮かび上がる頃、市内中央部を流れる長木川では花火大会や灯篭流しがはじまる。大文字は日本一の大きさと美しさを誇る全長450m。巨大な火文字、大輪の一画の最大が180mにもなる花火、幻想的な灯篭の競演が美しい。

伝統ある花火大会が一新。
にかほ市花火大会 新時代への音と光のメッセージ

旧盆の送り火に合わせて始まったと言われる歴史ある花火大会。音楽に合わせて打ち上げられる花火のエンターテインメントは、大曲とはまた違った雰囲気で楽しい。日本海の水面に映る花火の美しさも、しっかり目に焼き付けておこう。

花火の力で、秋田を元気に!
ほっこり楽しい「千秋花火」。

秋田市民に古くから親しまれている城跡・千秋公園(秋田市)を背景に、市民団体の手で開催されるアットホームな花火大会。中央市街地の千秋公園で行われる庭園花火、周辺では様々なイベントも開催される。米どころ秋田の地酒、比内地鶏などを揃えた食ブースが登場するなど、美酒美食をはしごしながらの花火鑑賞も楽しい。

花火模様のラテアートで盛り上げる。
大曲駅「PLUS CAFE inspired by Double Tall」

JR秋田新幹線大曲駅ビルにあるガラス張りのカフェ「PLUS CAFE inspired by Double Tall」。オーナーのバリスタは千葉生まれの若い女性で、彼女は大曲の花火に惚れ込み、この町で暮らしたいと移住してきたという。花火鑑賞士でもある彼女は、大曲と花火の魅力を旅人に伝える伝道師でもある。「左は牡丹で、右は冠菊です」と、ラテアートも花火模様。移住者も旅人も招き入れる風通しのよい町、大曲。花火が人を動かし、町をつくっていることがよくわかる。

知ればもっと花火が好きになる。
花火の資料館「はなび・アム」。

大曲の花火が開催される大仙市には、花火の歴史や花火づくりの工程など、花火にまつわる様々なことを学べる資料館がある。星と呼ばれる小さな火薬を集めて花火玉づくりを疑似体験したり、高精細な4K4面マルチシアターで、まるで花火に包まれたかのような、迫力ある映像を体感したり。これだけ楽しめて入館無料なのもうれしい。

日本一の座をかけた大輪から、町中に咲くかわいい花まで。
夜空に咲くバラエティ豊かな花火が楽しめた、秋田の夏夜だった。

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