地元の料理に舌鼓を打って、お祭りムードの街に繰り出す。幽玄、青森の夜祭り。(青森)

訪れた夏の青森は、ちょうど「ねぶた祭」のシーズン。
ラッセラーの掛け声で乱舞する「青森ねぶた祭」。
勇壮にして妖艶な「弘前ねぷたまつり」。
伝統の巨大山車「五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)」など。
圧倒的な色彩と幽玄な世界に酔いしれたくて、
趣の違う各地の夜祭りをめぐった。

夏夜の大地と空気を揺るがす。
約280万人を魅了する「青森ねぶた祭」。

「青森ねぶた祭」は期間中延べ約280万人もの人出で賑わうという、日本を代表する火祭り。街中に太鼓と笛と手振り鉦の囃子が響き渡り、「ラッセラー」の掛け声とともに乱舞する跳人(ハネト)たち。宵闇に浮かび上がる大型ねぶたは、息を呑むほど美しく、曳き手が回転させたり、傾けたりするたびに、大歓声が沸き起こる。それはまさに、祭りに酔いしれるという言葉がぴったりの体験。最終日には、受賞したねぶたなど6台が青森港内を海上運行。約11,000発の花火と競演する絢爛豪華なフィナーレも見逃せない。

青森ねぶたの魅力にいつでも浸れる。
「ねぶたの家 ワ・ラッセ」へ。

JR青森駅から徒歩1分。青森市文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」にある「ねぶたミュージアム・ねぶたホール」では、祭りに出陣した大型ねぶたを常設展示。本物の山車を間近に見られるだけでなく、囃子の生演奏を聞いたり、太鼓やハネトを体験したり、ねぶたの歴史や制作工程を学んだりすることができる。祭りに参加する前に見ておけば、楽しさが倍増すること間違いなし。

城下町を練り歩く扇型ねぷた。
勇壮・幽玄な「弘前ねぷたまつり」。

扇ねぷたと「ヤーヤドー」の掛け声で知られる「弘前ねぷたまつり」。山車は三国志や水滸伝といった武者絵を題材に、前面の「鏡絵」で〝動〟を、背面の「見送り絵」で〝静〟を表現しており、勇壮と幽玄の対比が見どころ。組ねぷたや子どもねぷたも交えて大小約80台。情緒ある囃子にのって、城下町弘前を練り歩く光景が美しい。青森ねぶた祭とは、また違った趣があるのがいい。

平成の時代に復活した伝統の祭り。
巨大ねぷたの「五所川原立佞武多
(ごしょがわらたちねぷた)」。

高さ約23メートル、重さ約19トン。7階建ビルにも匹敵するという、巨大な山車は大迫力。大正初期に一度途絶えたものの、98年に地元有志が立佞武多を復活させると、たちまち話題となり、今では東北有数の夏祭りへと発展したというのも納得。掛け声の「ヤッテマレ!」は、その昔、祭りの際のケンカ言葉だったとか。夜空にそびえる立佞武多。見上げれば、誰もが目を輝かせて喝采を送りたくなる。

お祭り気分を味わう、格別の夜。
青森市「ねぶたの國 たか久」。

本場の津軽三味線やねぶた囃子を楽しみながら、青森の郷土料理が味わえる海鮮居酒屋「ねぶたの國 たか久」。地元の味覚に舌鼓を打ちながら飲むお酒は、もちろん地元の銘酒。ライブが始まれば、観客もいっしょになって太鼓を叩いたり、「ラッセラー」の掛け声で跳ね回ったり、祭りの熱気そのままの盛り上がりは感動モノ。青森ならではの格別な体験は、きっと忘れられない思い出になるはず。

青森、弘前、五所川原へと、
ねぶた祭りをフルコースで堪能したような、
青森の夏夜だった。

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