ネオンきらめく都会では、絶対に味わえない感動を。幻想、岩手の夜の光。(岩手)

いつもの喧噪から離れて、日常の外をめぐってみたい。
そんな想いからやってきた岩手県。
満天の星が広がるひろのまきば天文台。
折爪岳にはヒメボタルの光が瞬くもう一つの宇宙があった。
そして、ライトアップが話題の宮沢賢治童話村へ。
岩手は、幻想的な夏夜を楽しむ旅がいい。

満天の星に手が届きそうなほど。
大パノラマ「ひろのまきば天文台」。

かつて「日本一星空が見やすい場所」に選ばれたこともある「ひろのまきば天文台」。360°視界が開けた広大な牧場の中にあるため、夜になれば、見渡す限りどこまでも満天の星。壮大なスケールの天の川もはっきり見える。また、施設内に入れば、北東北最大級の口径51cm反射式望遠鏡があり、火星・木星・土星などの惑星だけでなく、遙か彼方の星団や星雲、銀河など星の集まりも観察することができる。

地上の星を思わせる美しい瞬き。「ヒメボタルの生息地」。

二戸市の東側にある折爪岳(おりつめだけ)の山頂付近は、東北でも有数のヒメボタルの生息地。100万匹ともいわれる群舞が見られるのは、7月10日~20日頃。陽が落ちて、夜の帳が降りるころ、沢沿いに広がるブナやナラの原生林にそっと足を踏み入れれば、そこは無数のヒメボタルの光が美しく瞬く、夢のような空間。こんな幻想的な光景を目にすれば、もうそれだけで十分に癒やされてしまうはず。
※ヒメボタル鑑賞におきましては、ライトをホタルに向けないように、また、捕まえて持ち帰らないように、ご協力をお願いいたします。

『銀河鉄道の夜』が生まれた街へ。
宮沢賢治の童話ワールドを訪ねる。

宮沢賢治の故郷である花巻市には、彼にまつわる観光スポットが数多く点在。ぐるりとめぐって、その作品世界を体感するのも楽しい。
JR東北新幹線新花巻駅からほど近い「宮沢賢治童話村」では、7月から期間限定でライトアップ・イベントが行われており、宝石や十字架のオブジェが森の中で幻想的にきらめく様は、現実とは思えないほどの美しさ。まさに彼の童話の世界に迷い込んだかのような体験ができる。
一方、JR花巻駅の北側に歩くと壁に特殊塗料で描かれた巨大な壁画「未来都市銀河地球鉄道」が。日中はほとんど見えないけれど、夜にはライトアップされて、銀河鉄道を彷彿させるSLが夜の闇に浮かび上がる。
さらに、お隣の遠野市まで足を伸ばせば、『銀河鉄道の夜』のモチーフにもなったという「めがね橋(宮守川橋梁)」でも日没後からライトアップ。カラフルな光に照らし出されたレトロなアーチの上を列車が通過する一瞬は、忘れられない旅のワンシーンになりそう。

提供 花巻市

真っ暗な闇の中に浮かび上がったのは、美しく輝く光の世界。
スマホで撮っても伝えきれない、そんな岩手の夏夜だった。

Copyright © East Japan Railway Company All Rights Reserved.