優雅にくつろげる休日を探し訪ねて。納涼、山形の遊覧。(山形)

蒸し暑い都会を抜け出して、
夏季限定の最上川・夕涼みクルーズへ。
舟下りはこの旅のほんの序章。
温泉郷に宿を取って、灯篭絵を見てまわったり、
蔵王のロープウェイでナイトクルージングに出かけたり。
山形の優雅な夏夜、もっと早く来ればよかった。

ダイナミックな絶景が茜色に染まる。
「最上川・夕涼みクルーズ」。

雄大な自然と船頭の舟唄が楽しめる、最上峡芭蕉ライン舟下り。7~8月の土・日・祝日に限り、「最上川・夕涼みクルーズ」が運航されている。出航は暑さが和らぐ夕方5時過ぎ。壮大な景色の中、ゆっくりと下る船の上から、最上川を赤く染めながら山間に沈む夕陽を、約1時間たっぷり満喫できる。感動という言葉では足りない、この時期だけの絶景クルーズ。芭蕉なら、どんな一句を詠むだろう。

伝統ある温泉街をアートが彩る。
灯籠絵展示会「ひじおりの灯」。

山形県の北部、大蔵村にある肘折温泉は開湯1200年の歴史を誇る温泉。この昔懐かしい湯治場の風情が残る温泉郷で、毎年夏に開催されているのが「ひじおりの灯」。若手作家が描いた肘折の自然や歴史、暮らしなどの物語を八角形の灯篭絵に仕立て、夏の温泉街で点灯するというアートイベント。旅館で思う存分温泉を楽しんだら、うちわ片手に温泉街へ。軒先に吊された灯篭絵を見て回るのも楽しい。

蔵王温泉から蔵王山頂へ。
「サマーナイトクルージング」。

山形市内から車で約30分。市街地よりも5度は涼しいといわれる蔵王温泉は、暑さをしのぐにはうってつけの場所。高原ならではのひんやりとした空気と硫黄の匂い。日が落ちればさらに涼しく、豊かな自然を感じながらの露天風呂で、気分は最高。湯浴みの後に付近を散策するなら、ライトアップされている酢川温泉神社がオススメ。石段脇にある灯篭に書かれた数々の川柳には、思わずクスッと笑ってしまう。

蔵王ロープウェイが期間限定で夜間運行する「サマーナイトクルージング」。ゴンドラは夜空の中をゆったりと飛ぶように上昇し、大きな窓から見えるのは、ダイナミックなパノラマ夜景。標高1,661mの蔵王山頂駅・展望台からは、天の川やきらめく夏の星座を見ることもできる。星のソムリエによる星空案内に参加するのも楽しい。災難除け、諸願成就にご利益のある蔵王地蔵尊の夜間参拝も忘れずに行きたい。

川へ、街へ、そして山へ。起伏に富んだ日本の魅力を
ぎゅっと詰め込んだ、カラッと涼しく風情ある山形の夏夜だった。

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